振動試料型磁力計

(Vibrating Sample Magnetometer :VSM)



 VSMは,試料の磁気特性を評価する際に用いられます。電磁石を用いて発生させた磁場中で,試料を一定の周波数・振幅で振動させると,電磁誘導の原理により検出コイルに起電力を生じます。これをロックインアンプで検出することで,試料の磁化の大きさを測定することができます。

 実際には右下図のような磁化曲線(磁化の印加磁場依存性)を測定することができ,ここから試料の飽和磁化,保磁力,磁気異方性などの情報を得ることができます。


振動試料型磁力計 (VSM)



磁化曲線の例

S. Ikeda et al., Nature Mat. 9, 721 (2010)

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