10T超電導磁石、STM

(10T superconductivity magnet , Scanning Probe Microscope: SPM)




10T超電導磁石(Oxford)

  この装置はタンクに液体ヘリウムを入れることによって12Tまで印可することのできる超電導磁石および試料を冷却する。この磁石には1.5Kから室温まで変化させることのできるVTI(温度可変インサート)およびHe3によって400mKまで冷却することのできる2種類のインサートがあり、それぞれ極低温、強磁場下での測定を行うことができる。

10T超電導磁石用STM(UNISOKU)

  STMは非常に鋭く尖らせた探針を試料表面から1nm程度の距離に保持して、試料表面のでこぼこを原子レベルの空間分解能で観察する顕微鏡である。一方、探針を途中で停止させてトンネル電流を試料バイアスの関数として測定することにより表面での電子状態または探針の電子状態密度を観察することができる。この装置は上述の10T超電導磁石に取り付けるVTIに入れることにより1.5Kから室温までの温度範囲でSTM観察およびSTSによる局所状態密度観察を行うことができる。

10T超電導磁石(Oxford)




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