ストリークカメラ




  ストリークカメラは非常に短い時間に生じる発光現象をとらえる検出装置で,分光器と組み合わせて使うことにより,発光のスペクトルと時間変化を同時に測定することが可能です。
  分光器によって波長分解された光が光電面に達すると,光電効果により電子が飛び出します。これらの電子は加速電極により加速され,掃引電極の間を通過するときに,タイミングを合わせて印加された高電圧により高速掃引(電子を上方から下方に振る)が行われます。これにより少しずつ遅れてやってきた電子郡は垂直方向の少しずつ異なった角度に偏向され,MCP(マイクロチャンネルプレート)に飛び込みます。
  MCPでは電子数が数倍まで増倍され,それらの電子が蛍光面に衝突することによって,横軸が波長軸,縦軸が時間軸の蛍光像が得られます。

ストリークカメラ
ストリークカメラにより得られた画像
ストリークカメラの模式図


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